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草空間設計
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5月14日、「削ろう会in飛騨・高山大会」に行ってきました。

「削ろう会」はもう20年ほども続く大工さんたちの「薄削り」の競技会です。
鉋の刃先を研ぎ、台を調整して、いかに薄くて美しい「削り華」(鉋クズのこと)を出すかを競い合います。

ミクロン単位の勝負です。
右の写真は、ゲージで台の状態を見ている大工さん。


最初は、10人ほどの棟梁たちの「遊び」として始まったこの会は、回を重ねるごとに参加者や見学者が増え、今や何百人という参加者が集う一大イベントに成長しました。
  
初日なので、まだそれほど人数も多くないかな・・・と思っていたら、すごい人数のお客さんと熱気でした。
なんと! 名だたる棟梁たちに混じって、工業高校の生徒さんも参加していました。

外国人の集団を発見。
どこから来たのかを聞いてみるとアメリカからだというので、「ティンバーフレーマーか?」と訊ねてみたら「そうだ」ということでした。

 
計測済みの「削り華」が掛けられた計測所。
競技参加者以外は通路から中には入れないので、遠くからの撮影です。

これが「削り華」。
かつて永六輔さんが初めて削ろう会を見た時、「こんな美しいものを
『クズ』と呼ぶなんて」と言って命名したのが「削り華」という名前
です。
もちろんこれは「計測」に出されなかったものです。

  これは巾1尺の大鉋の実演コーナー。
体験もできます。もちろん「体験」してるのは大工さんです。さすがに素人があつかえる代物ではありません。

その隅っこでこんなものを見つけました。
アクリル製の大鉋。
作った方に理由を聞いたら「面白いと思ったから」だそうです。



屋外では、削り(はつり)や大鋸(おが)の実演もやっていました。

 車椅子の大工さんが大鋸の体験をしていました。
小学生くらいの女の子もにっこにこの顔で体験していましたが、こちらは写真撮りそびれました。










そこで見かけた「削り華」で作った帽子飾りをつけた女性。


イベントの盛大さの裏で、
この20年で大工さんの数は半分に減りました。
住宅建設の現場で「鉋」を使う機会に恵まれる大工さんは、さらに少ないでしょう。

「消費者」の方にも、ちょっと考えてほしいところです。


草空間設計HP http://island.geocities.jp/hacobera/index.html
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