草空間設計
このところ、マンションの杭打ちデータ偽造問題が世間をにぎわしています。
以前、姉歯事件というのもありましたね。

建設業界は信用できない。

と思いますか?

「建築の末端作業をしている僕らは、問題に気づいても黙っているしかない」
新聞記者の取材に、現場にたずさわる人はこんなふうに答えたといいます。
新築のマンションでは工期がずれれば入居者への違約金が発生することもあります。
新聞の取材に対して、ある杭打ち業者の社長は「他にもある」と答えています。
支持層に届かない、という状況は現場で計器を見ていればわかります。
杭長さが足りないのは、本来は設計ミス。
「でも、そんなことは上の管理会社や杭の製造会社に言えない。ましてや元請けや事業主になんて・・・。仕事が回ってくるようにするには、とにかく早くやるしかない」
「どうせ杭打ちのやり直しで工期が延びても、僕らの儲けは変わらない。異常を正直に報告してもいいことはない」


ここから見えてくるのは、
「現場」の人たちが仕事に誇りを持てていない現状。
そして、「下の声」を吸い上げることができず、現場のこともわからず、ただ机上の数字だけを頼りに上から目線で「命令」するだけの「上層部」の姿。

安く!
早く!
無駄を極限までなくせ!

そんなかけ声が作り出す「現場」の矛盾やしわ寄せに、弱い立場の人たちは黙って耐えるしかなく、やがて仕事に対する誇りも心も失っていきます。

なにも建設業界だけに限った話ではないと思います。
私は今は、設計者という、いわば「上層部」に属する立場で仕事をしています。
でも、その前は、いろいろな仕事を転々としてきたこともあり、「下」から「上」がどんなふうに見えるかもある程度わかります。
「下」が口を閉ざすとき、というのがどんなときなのか、それもわかります。

だからこそ、
職人の顔が見える家づくり
を訴え続けているのです。

人としての誇りが持てなければ、良い仕事なんてできるわけがない。

「大手だから安心」なのではありません。
現場の仕事は人間がやるんです。
一人一人に心と誇りがあるはずです。
それを金の力でこなごなにしてしまったら・・・
それが表面化したのが今回の事件だろうと、私は思うのです。

人として、その技能に尊敬の念がはらわれたとき、人は最も良い仕事をするのだと、私は思います。
そして、そうありたいと願う仲間とともに、この先も家づくりを進めてゆきたいと、あらためて思います。


草空間設計HP http://island.geocities.jp/hacobera/index.html 
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