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草空間設計
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カネじゃない。魂で作る。(もちろんお金は必要ですが)
心意気をもった頑固な職人はいまや「絶滅危惧種」となってしまいました。
20年前なら普通のサラリーマンが手の届く金額でできた家が、同じことが今はできないのです。
あのバブルとその崩壊の時にも、良い職人はガクンという感じで消えてゆきました。
カネにあかせて人をかき集め、良いも悪いもごちゃまぜのまま荒い仕事をさせた結果、職人たちのウデが戻らなくなってしまいました。
そして続いたその後のデフレ時代。
安く、早くばかりを求める風潮の中で、「50年先のこの家のために、見えないところにもう一手間かける」という職人はどんどん減ってゆきました。
工務店も我慢して職人に良い仕事をさせるということがなくなってゆきました。
背に腹は代えられない、ということでしょう。
その結果、
引退をする職人の跡継ぎがいない。
若い職人を育てられる良い仕事がない。
「おれみたいな馬鹿はおれの代だけでいい。息子にはこんな苦労はさせたくないよ。」
そんな言葉も何度か聞きました。
カネで職人たちの頭を叩き続けているうちに、皮肉なことにいつのまにか「質が落ちて高いもの」しか手に入らないような時代になってしまったのです。
昔は普通に手に入った仕事が、どんどん手に入りにくくなっています。
このままいけば、10年もしたら「普通の人」はちゃんとした木造住宅を建てられなくなってしまうのではないかとさえ思います。
施主や設計者が、「人」や「仕事」を見る目を持たないと、本当にそうなってしまうでしょう。
                  
          

このところの消費税駆け込みの狂乱を見ていて、ふと思ったことです。


草空間設計HP http://island.geocities.jp/hacobera/index.html
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