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草空間設計
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初め、建て替えの話として来たものでした。

最初の打ち合せのためにご自宅に伺った時、直感的に感じたものは「この建物はちゃんとした大工が作ったものだ。まだ使える」ということでした。
caf9c7ca.jpg
そこで「大規模なリフォームという選択肢もありますよ」というお話をさせていただきました。
実際、地盤調査をしてみると、周囲が田んぼであるにもかかわらずきちんとした土の入れ替えが施してあり、しっかりした地盤になっていました。

右は工事前の写真。

打ち合せの結果、新築するよりは同じ予算で広い床面積がとれる。お父さんの和室をそのまま残せる。といったメリットでリノベーションでいくことになりました。

cefe76d0.jpg11a21644.jpgその解体工事が12月から始まりました。
屋根をばらして梁などを架け替えるのです。

この本格的な解体の前に、大工さんはすでに天井など室内だけを解体して取り替える梁や柱の寸法を採っています。
土場であらかじめ刻んでおくためです。

この間に基礎の補強も済ませておきました。

f13fb49d.jpg2階を大幅に増築するため、一旦屋根を全部取ってしまいます。
梁も一部を架け替え、新しい柱や梁を付け加えることになります。

そのため、天気予報を見ながら天気の良い日を選んで、一気にばらしと組み立てを行ないます。


1c177b5e.jpg現場ではずした古い梁に新しい仕口を刻む棟梁。

こうした手技の技術を残した職人さんがいないと、このようなリノベーションはできません。

最近はお手軽な工法が増えて、こういう昔ながらの技術を持つ職人さんが減っています。

6ce9ecb9.jpg右の写真は何でしょう?

答えは浴室部分の土台です。
昔は基礎から5段ほどブロックを積んで、その上に土台を乗せるということをよくやりました。
ブロックは水を吸いやすいので、ごらんのとおりシロアリにやられて見る影もありません。
この土台と柱は取り替えです。
ただ、被害は浴室まわりだけで、しかも限られた部分だけだったため、それほど大規模な取り替えの必用はありませんでした。

1e9e6745.jpg7f07a5d9.jpgさて、組み立ても進み、ようやく屋根の垂木が架かりました。

ここまでくればブルーシートをかけることもでき、雨が降っても安心です。
このあと、屋根に構造用合板を貼り、ルーフィング(防水のシート)を乗せて、さらにブルーシートで養生して年を越します。

この建物の経過はまたこの『現場日誌』の中で書いてゆきます。

草空間設計HP http://island.geocities.jp/hacobera/index.html
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